動的な人材ポートフォリオ構築支援

スキルタクソノミーの整理によるプロジェクト組成支援、スキルベース型人事制度の構築をサポート

動的な人材ポートフォリオとは?

動的な人材ポートフォリオとは、市場変化に応じた事業戦略を達成するために必要な人材の質・量を定義し、現状との差分を可視化したうえで、採用、教育、配置(アサイン)などの施策を企画していく考え方です。

昨今の企業を取り巻く環境は急速に変化しており、固定的な人材配置やスキル管理だけでは競争力を維持できません。従来の単なる人員数管理ではなく、スキル・経験・キャリア志向まで含めて設計することで、事業成長に直結する戦略的人材活用が可能となります。

従来の人材ポートフォリオとの違い

従来の(静的な)人材ポートフォリオ

特定時点での人材データ(人数、役職、資格、年齢構成など)を記録・整理したもの。人材の現状把握が目的で、一度作成すると更新頻度が低く、変化する事業戦略やスキル需要に追随できません。

利用場面:人件費予算管理、年次報告、単純な人員構成の把握など

動的な人材ポートフォリオ

人材のスキル、経験、キャリア志向をリアルタイムに更新し、事業環境や戦略に合わせて柔軟に活用できる仕組み。戦略的意思決定に直結させることを目的とし、データは継続的に更新されます。

利用場面:新規事業立ち上げのアサイン、リスキリング計画、次世代リーダー育成、突発的なプロジェクト対応など

プロジェクトの適任者が見つからない、という悩みはありませんか?

多くの企業では「自社にどのようなスキルを持つ人材がいるのか」「将来の戦略実行に必要な人材が足りているのか」を把握しきれていません。その結果、人材育成計画が曖昧になり、事業ニーズに対して適切な人材を配置、採用、現状との差分を埋めるためのスキルの育成ができないという課題が生じています。

特に新規事業やデジタル領域など、変化の速い分野では、現状把握の遅れが競争力低下につながります。こうした「人材の見える化不足」こそ、多くの組織が抱える根本的な課題です。

多くのお客様が抱える課題例

新規事業の立ち上げ時に適任者が見つからない

社内にどの部門でどんなスキルや経験を持つ人材がいるのか一覧できず、結局「上司からの推薦」や「知っている範囲」から人選するしかない状況です。

中長期の人材戦略を描けない人事部門

現有人材のスキルと将来必要となるスキルのギャップが数値的に示せないため、育成計画や採用計画が根拠の薄い定性的な議論に終始してしまいます。

現場マネジャーの人材配置の行き当たりばったり

部下の強みや過去の経験がデータとして整理されていないため、「仕事量の空きがある人」に振るしかなく、スキルと不一致のアサインが発生します。

なぜコトラが選ばれるのか?

コトラは20年以上にわたり人材紹介事業を手がけ、企業の採用担当者やCHRO、人材戦略責任者の皆さまと直接向き合ってきました。単なる候補者紹介の実績だけではなく、業界・職種ごとに求められるスキルや人材像の変化を長期にわたり見続けてきた知見があります。

求人票の作成や採用支援を通じて集積された豊富なデータベースは、企業の「人材の見える化」を実現する大きな強みとなります。採用現場で寄せられる多様なお悩みを一つひとつ解決してきた経験から、単なる理論や仕組みではなく、実務に即した「活用できる人材ポートフォリオ」を提供できる点がコトラの特徴です。

コトラの一気通貫の支援プロセス

01

現状把握(約1〜2か月)

既存の人材データベース、評価制度、組織戦略、採用実績などを徹底的に棚卸しします。経営層・人事部門・現場マネジメント層へのヒアリングを行い、実際の運用実態や課題感を把握します。

02

将来像設計(約1〜2か月)

事業戦略に基づく将来の組織像を定義し、必要となるスキルセットや人材像を言語化します。経営層と協議しながら「3年後・5年後に必要な人材構成の姿」を描きます。

03

ポートフォリオ構築(約2〜3か月)

将来像と現状データを突き合わせ、必要な人材とのギャップを定量的に明確化します。職種・スキルマップを作成し、優先順位をつけたアクションプランを策定します。

04

運用・改善支援(6か月〜継続)

策定したポートフォリオを実際に活用し、四半期ごとにデータをアップデートします。新たに浮き彫りになる課題に対しては柔軟に改善提案を行います。

スキルマッピングと将来シナリオに基づく人材戦略設計

コトラが提供する打ち手は「スキルマッピングと将来シナリオを組み合わせた人材戦略設計」です。単に現状の人材情報を可視化するだけではなく、事業戦略に基づき「今後どのスキルや人材が必要になるか」を描き出し、その将来像と現状を比較することで具体的なギャップを明らかにします。

スキルマッピングでは社員一人ひとりの保有スキルを一覧化し、職種別・レベル別に整理することで、組織としての強みと弱みを可視化します。将来シナリオを組み合わせることで、3年後・5年後の事業展開に必要となるスキル要件を定義し「どの部門で何人・どのレベルのスキルが必要になるか」を逆算して示します。

活用事例

短期・重要プロジェクトの最適メンバーアサイン

新規事業立ち上げやDX推進など、スピード感が求められるプロジェクトでは「誰をアサインするか」が成功の鍵を握ります。
動的人材ポートフォリオにより、必要なスキルセットを持つ人材を即座に抽出可能です。

次世代リーダー候補の発掘と計画的育成

「潜在スキル」「異動経験」「キャリア志向」を踏まえて候補者を抽出できます。
従来の推薦や勘頼みの選抜ではなく、データに基づいた計画的なリーダー育成プログラムを設計可能になります。

リスキリング・採用計画への反映

現有人材と将来必要スキルのギャップを把握でき、リスキリング施策の優先度を明確化できます。社内育成で補えないスキルについては、中途採用や外部人材活用に結びつけられます。
根本原因を特定し、実効性の高い施策を継続的に実行することで、持続的な改善を実現しています。

よくある質問

コトラへの支援を検討されるお客様からよくいただくご質問とその回答をまとめました。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

人材ポートフォリオ構築に必要な期間はどれくらいですか?

約3〜6か月で初期設計が可能です。その後は運用定着まで継続的に伴走します。

自社に人材データが揃っていない場合でも支援できますか?

はい。データ収集・整理から支援いたします。

どの部門から導入するのがよいですか?

影響度が高い戦略部門や新規事業部門から始めるケースが多いです。

既存の人事制度や評価制度と矛盾しませんか?

既存制度を活かしつつ、補完的に設計するため安心して導入できます。

動的人材ポートフォリオは、一度作って終わりではなく、常にアップデートが求められる仕組みです。コトラは、経営視点からの人材戦略策定と、現場での運用定着の両輪をサポートします。外部のコンサルだからこそ、客観的な視点と豊富な知見をもとに、最適な仕組みとプロセスを導入可能です。

お問い合わせ・サービス詳細

動的な人材ポートフォリオの構築支援についてまずはお気軽にご相談ください。
貴社の状況をヒアリングした上で、最適なご提案いたします。

資料ダウンロード

動的な人材ポートフォリオの構築支援のサービス概要や活用方法、導入事例の紹介、またその他サービス詳細をまとめた資料をご提供します。

無料個別相談(オンライン/対面)

貴社の現状や課題をお聞きし、動的な人材ポートフォリオ構築支援によって、どのような問題解決が可能なのか等、具体的なステップをご説明します。所要時間は約60分です。

株式会社コトラ 人的資本コンサルティングチーム
〒106-0041
東京都港区麻布台1-3-1 麻布台ヒルズ森JPタワー11F
TEL: 03-6277-7050
Email: info_consulting@kotora.jp

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